「奇談」見ましたよ。
映画で有ったじゃないですか、阿部寛が出てる奴。
友達がビデオレンタル屋で働いていましてね、何やら色々サンプルを持ってきたんですよ。
何でもDVD貸し出しの際の感想ポップを作らなくてはならないらしくね。
んで見ましたよ「奇談」。
もうね、アオリ通りよ。
「奇跡のラストシーンに驚愕!」
うん、確かに驚いた。
死んだら驚いた!!、そんな感じ。
いやぁね、何か胡散臭い感じはしてたのよ。
開始20分辺りからね、 「こいつは大霊界くせぇ・・・」って思ってたのよ。
そしたらびっくらこいた。
ラスト20分は驚愕必須ですよ。
多分劇場公開の時は間違いなく「大爆笑」だったんじゃないかな。
この「奇談」のラスト20分を笑わなかったら100万円あげてもいいくらい爆笑必須ですよ。
なんかね、金のかかったコント見ている様な映画でしたよ。
んでラスト5分は登場人物の女の独白で終わるって言うお決まりのパターンでした。
作中で話を纏められなかった力不足を突っ込まれない様に、あらかじめ作中の登場人物に「何々の謎は私たちが見た通りだった・・・」とか「何故あそこにあんな物が・・・それは未だに謎に包まれたままだ・・・」とか「私たちには分からない・・・」とか言わせる訳ですわ。
おめー作中の「核」である仕掛け位はちゃんと描ききってから終われよ!
こんなもん神龍の部分が説明されていないドラゴンボールじゃねぇか!
「あれ?クリリン、おめーフリーザに殺されたハズじゃ・・・」
「私たちにはわからない・・・」
 
「ギャルのパンティおくれー!」
「あ!パンティ出てきたぞ!」
「何故あそこにあんな物が・・・それは未だに謎に包まれたれたままだ・・・」

こんなんじゃピッコロ大魔王が出てくる前にドラゴンボールは打ち切られてますな。

なんと言うか、お話の骨組みは凄く面白いンですよね奇談は。
でも、監督がダメだった。
「映像化には無理があった」
そんな言い訳が聞こえそうですが、そうじゃない。
監督がダメだった。
その一言に尽きます。
コメディとして見るならあそこまで壮大な「タメ」を用意したのは天才的かもしれません。
しかし、映画として見るならば完全な失敗作です。

小松隆志監督はドラゴン桜やらの関係で阿部寛に目を付けたのかはわかりません。
作中の雰囲気からトリックを意識したのはバレバレです。
しかしながら、この程度では阿部寛は劣化版トリックのパーツとしてしか機能していません。
素材もレシピもよかったのに残念に思います。

はて、僕は爆笑していましたが。
友達は横で難しい顔をしていました。
果たしてこの映画に対してどんな感想ポップを描くのでしょうか。
僕はその事が気の毒でしかたありません。

まぁ失笑も楽しいと言う感情の一種ならば。
この作品を見てみるのもいいかと思います。
内容は楽しめなくてもラスト20分の爆笑は一見の価値はありますよ。
そう思います。

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