「何をグズグズしてやがるんだ、てめーもさっさと楽器を置いて手をあげろ! 撃ち殺されてーのか!」
ドラムとベースは既に楽器を捨て、降伏の姿勢を取っていた。
残るはボーカルのハデー・ヘンドリックスだけ。
迫る警官の拳銃、ガラス越しに向けられた銃口はハデーの脳天を向いていた。
 「おい、聞こえねーのか!楽器を置けって言ってんだよ!」
しかし、ハデーは動かない。
何かを諦めた様な、何かを悩んでいるような表情で目を瞑り。
それでもその左手はFマイナーを押さえていた。
 「おい!ハデヘン!そいつの言う通りにするんだ!!!これ以上突っ張るのはクールじゃねぇ、ただのフールだ!!!」
命あっても物種か、ベースのジョニーは両手を上げながらハデーに叫んだ。
 「す・・・すまねぇジョニー、分かっちゃいるんだけどよ、これ以上つっぱるのはただの馬鹿だって分かっちゃいるんだけどよ・・・止められねんだよ、こみ上げてくる熱いものを・・・」
ゆっくりと振り向き、目を開くハデー。
そこに迷いは無く、言葉があった。
 「今ここでやめちまったらよー、不完全燃焼でオレのロック魂が一酸化炭素中毒起こして冷たいオン・ザ・ロックになっちまいそうなんだ・・・・・・へへへ、なかなかクールだろ、今のギャグ」
 「!!」

 「お・・・おまえまさか!!」

イエーイ!!!

ニッポンあげるお返しに!!!ギブミーチョコ!ギブミーガム!おくれよおくれよ兵隊さん!!!




コピー多用のループ漫画。
それが漫●画太郎である事は誰もが知っている事実だと思う。
しかし、コピー多用のどこが悪いのだろうか。
手抜きの代表格とも言えるコピーだが。
使う人が使えば、それは立派な表現の武器になるのでは無いだろうか。
確かに背景が白かったりキャラが下書きだったりの手抜きの謗りを受ける諸刃の剣である事は否定できないが。
世の中にはそんな諸刃の剣を使いこなす事を許された一握りの天才が居る事も否定できない。
その一人が間違いなく画太郎で有る事は事実なのだ。
それだけで、十分にブラブラボーであり、イナフであるのではないだろうか。


数々の名言を残している画太郎作品。
ちなみに春原がよく使う名言は、「そんなかお、にあいませんよおにいさん」なのは言うまでもないと思う訳ですよ。

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