新年あけましておメメタァと僕といっしょ
2006年1月6日 読書
門松は死出の旅路の一里塚。
めでたくもあり、めでたくもなし。
そう、年が明けちまった。
俺の中じゃまだまだ来て欲しくは無かった2006。
んまぁ地球はみんなの物だからしょうがねぇか。
毎年の様に来る新年メールをながめるたびに。
切り捨てられた友達と切り捨てられた俺が居る。
そんな事をいちいち認識させてくれる毎年の新年メールは実に偉大じゃないかな。
「ああ、もうこいつとは何ヶ月も連絡とってねーし、送らなくていいや」
そうやって疎遠スパイラルを形成する現代人。
年の一番最初の選定と割礼の儀式を経て、僕らはまた大人になってしまうのかもしれない。
そんなある日の1月6日。
あと3日後に成人式を控えた俺の元に男が尋ねてきた。
ああ、こいつは・・・。
立てば茄子、座れば南瓜、歩く姿は豆タンク。
中学時代に散々からかって来たクラスメイトだった。
恐らくノストラダムスの予言を最も信じて渇望していた奴だ。
面影はだいぶ残っていたし、特有の負のオーラも有った気がするる、だから俺はほんの数秒程度の戸惑いしか感じなかった。
しかし、何でまた俺んとこなんかにきたんやろ。
「おめぇどしたんよ、久しぶりたぁこの事だけどよ、よく俺んちわかったな」
ありきたりな挨拶を軽くしたつもりだったが。
だけど、俺は戸惑っていた。
なぜか分からないが戸惑っていた。
「いやさ俺さ、結婚したんだよ。でさ、成人式出れないからさ、とりあえず近場の奴に挨拶だけしようと思ってな、それで君の家に来たんだよ」
奴は大人に成っていた。
俺の数段上を行って、尚且つ過去の自分の暗黒時代のわざわざ終止符を打っていたのだ。
俺に残された引きつる笑顔と引き換えに奴は完全に歩き出した。
過去の清算をし終わった奴は、その有り余るエネルギーで更に前進するのだろう。
俺は完全に残された。
思えば生まれてこの方19年。
その日を生きるのにいっぱいいっぱいで。
俺は沢山の幸せをスルーしてきたのかもしれない。
踊る阿呆に見る阿呆、色々見てきたが。
俺はその様を見られるのを恐れていた。
多分、俺が一番馬鹿なのだろうか。
ISBN:4063367525 コミック 古谷 実 講談社 1998/08 ¥530
めでたくもあり、めでたくもなし。
そう、年が明けちまった。
俺の中じゃまだまだ来て欲しくは無かった2006。
んまぁ地球はみんなの物だからしょうがねぇか。
毎年の様に来る新年メールをながめるたびに。
切り捨てられた友達と切り捨てられた俺が居る。
そんな事をいちいち認識させてくれる毎年の新年メールは実に偉大じゃないかな。
「ああ、もうこいつとは何ヶ月も連絡とってねーし、送らなくていいや」
そうやって疎遠スパイラルを形成する現代人。
年の一番最初の選定と割礼の儀式を経て、僕らはまた大人になってしまうのかもしれない。
そんなある日の1月6日。
あと3日後に成人式を控えた俺の元に男が尋ねてきた。
ああ、こいつは・・・。
立てば茄子、座れば南瓜、歩く姿は豆タンク。
中学時代に散々からかって来たクラスメイトだった。
恐らくノストラダムスの予言を最も信じて渇望していた奴だ。
面影はだいぶ残っていたし、特有の負のオーラも有った気がするる、だから俺はほんの数秒程度の戸惑いしか感じなかった。
しかし、何でまた俺んとこなんかにきたんやろ。
「おめぇどしたんよ、久しぶりたぁこの事だけどよ、よく俺んちわかったな」
ありきたりな挨拶を軽くしたつもりだったが。
だけど、俺は戸惑っていた。
なぜか分からないが戸惑っていた。
「いやさ俺さ、結婚したんだよ。でさ、成人式出れないからさ、とりあえず近場の奴に挨拶だけしようと思ってな、それで君の家に来たんだよ」
奴は大人に成っていた。
俺の数段上を行って、尚且つ過去の自分の暗黒時代のわざわざ終止符を打っていたのだ。
俺に残された引きつる笑顔と引き換えに奴は完全に歩き出した。
過去の清算をし終わった奴は、その有り余るエネルギーで更に前進するのだろう。
俺は完全に残された。
思えば生まれてこの方19年。
その日を生きるのにいっぱいいっぱいで。
俺は沢山の幸せをスルーしてきたのかもしれない。
踊る阿呆に見る阿呆、色々見てきたが。
俺はその様を見られるのを恐れていた。
多分、俺が一番馬鹿なのだろうか。
ISBN:4063367525 コミック 古谷 実 講談社 1998/08 ¥530
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