窮鼠猫を咬むと言う言葉が在る。
追い詰められれば鼠も猫に立ち向かうと言う意味だ。
実際にも確かに向かって行くことは有るかも知れない。
ただ、鼠が猫に勝つことは在り得ないのだ。
筋力も瞬発力も耐久力も生命力も、劣っていると言う事はすなわち負けていると言うことなのだから。
ならば、人間の場合はどうだろうか。
喧嘩の一つもした事が無い進学塾のグループに居て、なおその中でも弱者として扱われているAと。
劣等感をすべて肉体の鍛錬に費やした、それだけが存在意義のB。
その二人が戦ったらどうなるのだろうか。
答えはAの勝利に決まっている。
前者の見込みは万に一つ。
しごく常識的に客観的に見ても、酷く一方的に主観的に見ても勝ち目は無い。
しかし、それでも勝てるのだ。
そもそも鼠と猫以上に力の離れた両者が戦うと言う事は在り得ない。
しかし、それでも戦うと言う事は勝ち目である「万に一つ」の一つが体現していると言う事になるのだ。
正気の沙汰とは思えない選択が人間にはできる。
その選択を選んだ過程こそが常識を覆す狂気なのだ。
正気が有って狂気が存在する、鼠には無い狂気を人間は持っている。
その狂気こそが諺通りの窮鼠猫を咬むと言う場面を作っているのだ。
即ち正気にて大業ならず、武士道とは死狂い也。
つまりシグルイなのである。
長い前置きとかって正直あんまり・・・って感じです。
と、まぁその長い前置きで言っている事を早速否定するのもアレなんだけど。
実際、戦いの場面においてはその狂気よりも慢心の方が重要だと思う訳ですよ。
うーん、まぁ勝負事にも当てはまると思うんですけど、比喩しやすい意味で格闘ゲームを例に挙げてみますか。
ほら、よく言うじゃないですか。
「あんなぶっ放しばっかで雑魚の癖によ、レバー回してるだけじゃねーかよ、台揺れすぎなんだよ」とか。
でもね、真相はそのぶっ放し、ラッキーパンチに当たっちゃった奴が悪いって事なんですよ。
つまり、油断してるほうが悪いって事ですね。
勝負の場に立ったらその瞬間からいつやられても文句は言えない訳ですよ。
不意打ちにしろ騙し討ちにしろ、やられた方が悪い。
戦場に居る兵士がいちいち後ろから撃たれただの相手が適当に打った弾が当たっただの喚いても、結局やられたら文句も言えずにその場で終わりなのですから。
全ては慢心を生んだ自分の心が悪いのです。
そして、その慢心こそが実に致命的なミスなのでは無いでしょうか。
たかがちょっとの油断程度で明らかに格下に負けるのはおかしいと思う方も居るかもしれませんが。
そうでなかったら明智光秀も農民に竹槍で殺されはしなかったでしょう。
油断大敵な春原は来年もそこそこ頑張りますと思います。
ISBN:4253230474 コミック 山口 貴由 秋田書店 2005/11/19 ¥560
追い詰められれば鼠も猫に立ち向かうと言う意味だ。
実際にも確かに向かって行くことは有るかも知れない。
ただ、鼠が猫に勝つことは在り得ないのだ。
筋力も瞬発力も耐久力も生命力も、劣っていると言う事はすなわち負けていると言うことなのだから。
ならば、人間の場合はどうだろうか。
喧嘩の一つもした事が無い進学塾のグループに居て、なおその中でも弱者として扱われているAと。
劣等感をすべて肉体の鍛錬に費やした、それだけが存在意義のB。
その二人が戦ったらどうなるのだろうか。
答えはAの勝利に決まっている。
前者の見込みは万に一つ。
しごく常識的に客観的に見ても、酷く一方的に主観的に見ても勝ち目は無い。
しかし、それでも勝てるのだ。
そもそも鼠と猫以上に力の離れた両者が戦うと言う事は在り得ない。
しかし、それでも戦うと言う事は勝ち目である「万に一つ」の一つが体現していると言う事になるのだ。
正気の沙汰とは思えない選択が人間にはできる。
その選択を選んだ過程こそが常識を覆す狂気なのだ。
正気が有って狂気が存在する、鼠には無い狂気を人間は持っている。
その狂気こそが諺通りの窮鼠猫を咬むと言う場面を作っているのだ。
即ち正気にて大業ならず、武士道とは死狂い也。
つまりシグルイなのである。
長い前置きとかって正直あんまり・・・って感じです。
と、まぁその長い前置きで言っている事を早速否定するのもアレなんだけど。
実際、戦いの場面においてはその狂気よりも慢心の方が重要だと思う訳ですよ。
うーん、まぁ勝負事にも当てはまると思うんですけど、比喩しやすい意味で格闘ゲームを例に挙げてみますか。
ほら、よく言うじゃないですか。
「あんなぶっ放しばっかで雑魚の癖によ、レバー回してるだけじゃねーかよ、台揺れすぎなんだよ」とか。
でもね、真相はそのぶっ放し、ラッキーパンチに当たっちゃった奴が悪いって事なんですよ。
つまり、油断してるほうが悪いって事ですね。
勝負の場に立ったらその瞬間からいつやられても文句は言えない訳ですよ。
不意打ちにしろ騙し討ちにしろ、やられた方が悪い。
戦場に居る兵士がいちいち後ろから撃たれただの相手が適当に打った弾が当たっただの喚いても、結局やられたら文句も言えずにその場で終わりなのですから。
全ては慢心を生んだ自分の心が悪いのです。
そして、その慢心こそが実に致命的なミスなのでは無いでしょうか。
たかがちょっとの油断程度で明らかに格下に負けるのはおかしいと思う方も居るかもしれませんが。
そうでなかったら明智光秀も農民に竹槍で殺されはしなかったでしょう。
油断大敵な春原は来年もそこそこ頑張りますと思います。
ISBN:4253230474 コミック 山口 貴由 秋田書店 2005/11/19 ¥560
コメント